
| むかし、国立国会図書館というところで働いていたのですが、そのうちの2年間、国立情報学研究所(以下NII)に出向し、「機関リポジトリ」を担当しました。ちょうど東日本大震災が起きた年です。どこも非常に緊迫していましたが、そんな中です。来てすぐの6月に300人規模のイベントをやることだけが決まっていて、ドタバタと対応したことを思い出しました。当時のNIIでは、全国の大学や研究機関に対し、機関リポジトリの構築などを支援するために助成金を出しますよ、という事業が展開されていて、その成果を発表するイベントを大々的にやっていたのです。
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 | そうそう、聖学院大学からも発表してもらいました。小規模大学ですけど、独自にリポジトリを構築されていましたし、助成金の書類作成もいきとどいていて、「すごくがんばっているな」という印象が強く、記憶に残っています。というわけで、以前はおカネを出す側にいたんですね、わたし。いまはご縁があってこちらの大学におかせていただくことになり、不思議な感じです。JAIRO Cloud*の立ち上げにも当時関わりましたが、聖学院大学はそのJAIRO Cloudへの移行もだいぶ早かったですよね。 |
| *NIIとオープンアクセスリポジトリ推進協会が共同運営するクラウド型の機関リポジトリ環境提供サービス
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職員 | 以前のSERVEの構築環境は色々と問題がでてきていました。併せて学内にサーバーをなるべく置かないという動きもあり、移行いたしました。
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 | 11年ですか……、時代の流れに乗って成長されてこられたのはすばらしいです。 リポジトリ自体も全国にこれだけ広まったのですから、委託事業はやはり大事でした。ヒトの力も大きいですが、資金面の助成も大きく影響しましたね。
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職員 | 聖学院大学でも以前から研究・教育資源の公開システムを立ち上げたいという考えはあったそうですが、やはり資金が問題となっていました。そこでCSI委託事業に、申請をしたと聞いております。
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 | 聖学院大学は数ある大学の中でも、先行していたのだと!
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