@article{oai:serve.repo.nii.ac.jp:00000112, author = {村上, 公久}, issue = {第2号}, journal = {聖学院大学論叢, The Journal of Seigakuin University}, month = {Jan}, note = {序言および謝辞アジア・太平洋地域の熱帯で暮らすおびただしい数の人々が熱帯林に頼って生活しているが、この地域の熱帯林の減少・劣化の現状は深刻であり、先進各国の公的(政府開発援助ODA Official Development Assistance)また私的(NGO Non-Governmental Organizations)な植林・森林保全などの活動は必ずしも元の森林状態を回復させる努力につながるとは限らず、場合によっては単一の早成樹種による原植生の破壊をもたらすことも少なくない。1991年に、著者はNGOであるBIO-REFOR(熱帯林再生研究者連合BIOtech-nology assisted REFORestation project)を各国の研究者の協力を得て創設したが、この組織の目的は森林の再生に土着の樹種を用いることにある。その際、各地の固有の造林技術を尊重することが肝要であるが、開花・結実の周期の不安定性、種子採取および種子保存の困難性、などによる造林材料の確保の困難がある。そしてこれらの問題が、従来の植林活動が単一の早成樹種によらざるを得ない理由でもあった。BIO-REFORは既存の各地の伝統的な土着の造林技術を尊重しつつ、科学的で適正な方法を最新の研究技術を援用することにより確立することを強く望んでいる。この報告は、当該地域の熱帯林再生のために必要な研究課題を特定すると共に、研究技術の現状を把握することを意図している。この報告のためには、優れた研究者でありまた世界的な貢献を果たしてきた研究行政の管理者でもある二人の科学者の協力を得た。一人は、元アメリカ合衆国農務省森林庁次官、IUFRO(国際森林研究機関連合 International Union of Forestry Research Organizations)前会長、現オレゴン州立大学森林学部教授のDr. Robert E. Buckman、もう一人は、前国連FAOのアジア・太平洋地域森林資源局長、故Dr. Y.S. Raoである。Dr.Raoは、BIO-REFORの本格的な設立の機会となったわが国のつくば市で1992年5月に開催された国際集会に参加し基調講演などによってこのNGOの基本路線の設定を指導したが、その直後インドでテロリストによって爆殺された。同博士の多大の貢献と惜しみない支援を想起し深甚なる感謝を捧げると共に、謹んで哀悼の意を表する。}, pages = {223--248}, title = {アジア・太平洋地域における、熱帯林研究の必要性と実績 : 現状とBIO-REFOR(熱帯林再生研究者連合)の始動}, volume = {第8巻}, year = {1996}, yomi = {ムラカミ, キミヒサ} }