@article{oai:serve.repo.nii.ac.jp:00000126, author = {稲田, 敦子}, issue = {第2号}, journal = {聖学院大学論叢, The Journal of Seigakuin University}, month = {Feb}, note = {エドワード・カーペンターによる調和的社会論は、『文明―その原因および救治』において先駆的に提示された人間と自然との宥和的関係の危機をめぐる近代文明批判が基盤となっている。そこには、外的自然と「内的自然」ともいうべき自然をめぐる両側面を認識することにより、その双方を危機的状況に陥らせたものに対する鋭敏な意識が見られる。カーペンターは、外的自然のみならず、人間における「内的自然」が全体性を失い、その現実的存在感から遊離していくあり方を認識し、さらには、自己内部において、このような状況に歯止めをかける契機を持ち得なくなることへの危機感をつのらせたのである。このことから、人間が自己の存在とその基盤がゆさぶられ、おびやかされていく内外の自然の問題が検討されることとなる。本稿では、カーペンターがこの問題を契機として展開した調和的社会論における人間と自然との宥和的関係の回復と、文化的営為へむけての先駆的な試論とを検討する。}, pages = {1--9}, title = {エドワード・カーペンターにおける調和的社会論 : 近代文明批判の一視点}, volume = {第10巻}, year = {1998}, yomi = {イナダ, アツコ} }