@article{oai:serve.repo.nii.ac.jp:00000157, author = {稲田, 敦子}, issue = {第3号}, journal = {聖学院大学論叢, The Journal of Seigakuin University}, month = {Mar}, note = {本稿は、エドワード・カーペンターと石川三四郎の思想的接点としての内発的発展論を、これまで看過されていた石川の「養芽論」を中心にして検討したものである。石川のこの論稿は、極めて厳しい時代状況の中で、「内発的発展」の道筋をつけるべく、「人間的自然」の全体性の回復を、「本来的自然」との調和的状態において成立させる方法を求めようとしたものである。エドワード・カーペンターは、20世紀初頭のイギリスで、社会的調和論の実践をめざした組織であるFellowship of the New Lifeの中心的存在としてその活動を担いながら、彼独自の“new life”展望を求め、普遍的価値と関わる主体形成および社会倫理の問題を模索していった。そこに内包されていた彼の危機意識には、社会状況に対するものと、その状況下における個人倫理と社会倫理が極めて不均衡なままに二極化していくことに対するものとがあった。1915年に渡英した石川三四郎は、カーペンターとの思想的交流を深めることにより、大きな影響を受けたが、特にカーペンターの“Spiritual Democracy”は、石川独自の「土民生活」思想を展開する契機となったものである。このことはさらに、新しい変革主体を軸とした共同体の再編成の可能性を求め、創造的自由を実在化すべく「複式網状組織」の実践の試みにいたることとなった。石川の「養芽論」は、カーペンターによる社会的調和論を内実化しようとしたものであり、本稿では、この論稿を手がかりとして、カーペンターとの思想的接点の検討を課題とする。}, pages = {13--24}, title = {「養芽論」における内発的発展論 : エドワード・カーペンターと石川三四郎の思想的接点をめぐって(I)}, volume = {第11巻}, year = {1999}, yomi = {イナダ, アツコ} }