@article{oai:serve.repo.nii.ac.jp:00000460, author = {小林, 茂之 and Shigeyuki, Kobayashi}, issue = {第2号}, journal = {聖学院大学論叢, The Journal of Seigakuin University}, month = {Mar}, note = {古代日本語における否定構文は,Kato(2000,2002)やWhitman(2005)によって,統語的な研究が進められてきた。現代日本語が一般的に主部後続型言語であると論じられているのに対して,これらの先行研究では,古代日本語の否定構文の中には主部先頭型の構造として分析できるものがあると論じられている。 Kayne(1994)によるLCAは,言語が主部先頭構造を原則的にとることを主張したよく知られた仮説である。古代日本語に主部先頭型構文が観察されることは,この観点から興味深い現象である。比較統語論では,世界の言語は調和型(harmonic type)と非調和型(disharmonic type)とに分れることがBiberauer, Holmberg, and Roberts(2007)などで論じられている。古代日本語が非調和型の言語であるとすると,日本語は非調和型から調和型の言語に変化したと説明される。 本研究は,古代日本語の否定構文の中から否定命令構文「な…そ」と否定可能構文「え…ず(否定語)」を統語的に分析した。近年,文の左側要素がCinque(1999),Rizzi (1997,2004)などによって精力的に分析されている。本研究も,特に古代日本語のこれらの構文の左側に現れる要素の語序に着目し,これらの構文を非調和型言語に関する制約FOFCに基づいた主部先頭型構造として分析する。}, pages = {1--15}, title = {古代日本語における主部先頭語序否定構文}, volume = {第22巻}, year = {2010}, yomi = {コバヤシ, シゲユキ} }